夢を叶えるオーディション

合格してからのこと

オーディションの一次審査に合格すると、いよいよ対面式の二次審査に進むことになります。オーディションの合格通知は開催されているオーディション単位でさまざまです。大抵は通知のされ方が開催要項や概要に書いてあるものです。一次を通過するということは、「会ってみたい」と思ってもらえたということになります。「実際に見てみたい、会ってみたい」と審査員に対して思わせるための要素はひとつではありません。様々な要因が相乗効果となって、「魅力」として結晶してるのです。芸能を突き詰めるということと「魅力」はある意味では別のものですから、そこに方法論のようなものを見出すことは難しいのです。そもそも、「ショービジネスとして成功する方法論」などがわかっていればその人物はヒットメーカーになっているはずです。実際に存在するアイドルの仕掛け人、いわゆる「プロデューサー」などと呼ばれる方々がそれです。私たちには知る由もないことです。
さて、一次審査でいい結果を残し、二次三次と勝ち進んでいったとすると、具体的な「契約」の話になると思います。これが「登録」や「非独占」などいうあいまいな表現になっていればそのオーディション自体怪しいと捉えましょう。他の事務所に奪われたくないから「独占」するのであって、それを明文化したものが「契約」です。中には基本給が支払われたりするようなところもあるほどです。いわゆる「プロ」への第一歩というわけです。未成年の方はご家族と相談する必要があるでしょう。仕事やアルバイトをしている方はそれらとの兼ね合いも考えなければいけません。
プロだけど「副業」というスタイルも現在では珍しくありません。所属する人材が十分に生活できるだけの給料を支払うためには、相応の仕事の量が必要です。仕事の量に一件あたりの「報酬」をかけたものが、その人材の売り上げなわけですが、もちろんマネジメントするための経費を回収したうえで人材に対して還元しなければいけません。これが人が一人生活できるくらいの金額にならなければ、その人材は芸能だけでは食べられないことになります。
特に音楽などにおいてもそうなのですが、「それだけ」では生活出来ない「プロ」という状態の方々が多いのです。仕事自体が少ない、リリースしても売り上げが伴わないということが慢性的に続いてしまっているため、人材側も企業していたり、何かの仕事と兼務していたりということが多いのです。そのようなことを加味しなければ、簡単には仕事やアルバイトはやめられません。契約のスタイルにもよりますが、仕事がなければ売り上げはなく、売り上げを出していなければ報酬などは期待できないのです。選択肢としては仕事を続けながらとか、アルバイトと並行して、というスタイルも十分現実的です。生活出来なければ意味はないのですから、安易に退職したりするのはよくありません。どれくらい稼げるのか、よく相談して考えたうえで決断しましょう。また、退職を強いたり転居を強いたりするようなケースもあるでしょうが、希望と添わなければ断るということも必要です。一度合格すれば自分に自信も持てるというものです。チャンスは何度でもチャンスとして巡ってくるものなので、焦らなくてもよいでしょう。

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