夢を叶えるオーディション

事務所の見分け方

インターネットで「オーディション」と調べれば数多くの企画がヒットします。それらは様々に趣向を凝らしたもので、インターネットの動画で応募するものや、昔ながらの「郵送」限定で受け付けているものなど様々です。近年ではショービジネスも人々の好みに対して細分化されていて、それぞれのジャンル、それぞれのカテゴリーでオーディシンが開催されています。ショービジネスの世界に足を踏み入れたいという人は後を絶ちませんから、そのように銘打つだけで沢山の人の応募を得ることが出来るのです。それらの応募の中には盲信的にショービジネスの世界を夢見ている人なども含まれます。そのような方は、あえて厳しく言えば「自信の持つスキルやセンス、現状の習熟度を度外視して”オーディションに受かればどうにかなる”と盲信している」ことが多いようです。自信の持つスキルの本質も分からず、ただ「芸能界」という我々が日頃から目にする「表舞台」の部分のみに憧れていることが多いようです。
そのような盲信的な応募者がよく遭遇してしまうのが「詐欺」です。オーディションに受かったように見せかけて、「レッスン料」や「登録料」、「撮影代」や「宣伝費」のようなものを請求されてしまうのです。こちらは素人なわけですから、「みんな払っている」と言われてしまえばそれまでです。「契約を解除する」と言われてしまえば盲信している人にとっては死刑宣告のようなものになります。一生懸命がんばって掴んだ「合格」です。手放したくないのは当たり前でしょう。そのような心理に付け込んで、応募者から搾取を行う「プロダクションモドキ」が急増中です。これは人の「夢」に付け込むような最低な悪徳商法ですが、周囲が「詐欺」と気付いても本人が良しとしてしまえばなかなかその搾取から逃れられません。請求書を発行され、それに対して支払っていれば「同意」の上ということになりますから、本人が「詐欺だ」と判断しない限り搾取は続くのです。
その事務所が詐欺なのか、そうでないのかを見抜く方法はシンプルです。「本物」の事務所であれば、人材に対して一切の金銭を請求しません。そして、所属している人材に自分が知っている「プロ」がいるかどうかもポイントです。ひとりもプロがいない、という団体は、モグリである可能性が高いです。スクールなどを併設している事務所なども数多くありますが、本当にあなたという人材が必要であるならば、そのレッスン料などは支払わせません。シンプルですがそういうものなのです。世の中の「オーディションに受かった」という事例の半数近くが、金銭の支払いを人材に請求するものであることがわかっています。それでもショービジネスまがいのことをするわけですから、合格したと信じ切っている人はその状態を維持しようと躍起になります。全く悪質な詐欺ですが、事件として立件されることがほとんどないケースと言えます。
そのような事務所に所属したとしても、実質は何も進展しないことが殆どです。芸能でお金を稼ぐはずが、実は自分がお金を払わされるということになるのです。永遠にプロにはなれません。これは盲信している人が一番陥りやすいことです。

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